ラオス少数民族、米移住開始、内戦終結から29年目

blockquote>ラオス内戦終結後、タイに逃れ
中部サラブリ県タムクラボック寺院のキャンプに収容されている
ラオス少数民族のモン族の米国移住が21日、開始された。

第1陣として25人が米民間航空機で西海岸サンフランシスコに向かった。
内戦終結から29年目にして、
タイに残されていた最後のラオス難民キャンプが閉鎖される見通しとなった。

キャンプにいるモン族難民は1万5,000人。
来年末までに順次、移住する予定だ。
タイ政府は難民移住完了後、キャンプを閉鎖する考え。

タムクラボック寺院にいるモン族の難民1万5,000人について、
タイはラオスに帰国受け入れを要請したが、ラオスはこれを拒否、
対応をタイに一任していた。
米国が受け入れを認めたことで、ようやく難民問題が解決することになった。

モン族はラオス内戦中の1960〜70年代、共産勢力と右派勢力に分かれ、
同じ民族同士で死闘を演じた。
右派勢力は米中央情報局(CIA)に協力して
共産勢力のラオス愛国戦線(パテト・ラオ)と抗戦したことから、
75年の共産革命成立後、徹底的に弾圧され、多くがタイへ避難してきた。
現在でも一部勢力がラオス中部山岳地帯を拠点に
散発的なゲリラ活動をしているとされる。(NNA)

タイの難民キャンプは
安井清子さんの活動がさきがけとなって
日本でも知られるようになったのではないでしょうか。

第1世代と第3世代との間でモン語が通じないという
問題は、アメリカへの移住によって更に深刻を増すのではないか懸念されますね。
空の民(チャオファー)の子どもたち―難民キャンプで出会ったラオスのモン族でもその片鱗を
垣間見ることができます。

空の民(チャオファー)の子どもたち―難民キャンプで出会ったラオスのモン族